2024年08月13日
テレビがない
この話をすると、けっこう驚かれることが多いのだが、うちにはテレビがない。
テレビをあまり観なくなったきっかけは、東日本大震災。
あの頃はまだ千葉にいた。子どもは一番上の子だけで、当時2歳。
震災当日以降、来る日も来る日も被害状況や津波の映像が流れていて、それはとてもショッキングで、明るい話題などひとつもなかった。
そんなテレビを観続けていることが、大人も然ることながら、子どものPTSDにつながる危険性があるとの専門家の話を聞き、なるほど確かにそうだとテレビを消したのだ。
以来うちではテレビをあまり観なくなり、奄美で暮らした10年間は、テレビを設置することすらしなかった。
現在もそれは継続しており、そもそもテレビという機器を持ってもいない。
そもそもの話で言えば、私はかなりのテレビっ子だ。
というか、私たちの世代はみんなテレビと共に大きくなった世代と言っていいだろう。
朝起きてから夜眠るまで、食事の時もテレビはついていたし、実家には一部屋一台くらいの勢いでテレビが置いてあったけれど、それは当時の平均的な家庭だったと思う。
そんな私がテレビなしの生活をしている訳だが、これがまったくもって快適だ。
テレビはなくとも情報はスマホで十分だし、テレビを観たければPCでTverでも何でもある。
不自由は全く感じない。
良いところと言えば、家族の会話やコミュニケーションが多くなることだろうか。
他の家庭と比較できないのでたぶんの話だが、うちは会話が多いと思う。
家族全員がおしゃべりであることと、テレビがないことには正の相関関係があるだろう。
良いか悪いかは別として。
それとテレビを観ない分、よく本を読むかな。これは趣味嗜好の問題かも知れないけれど。
昔のように、テレビという共通言語を持たないとコミュニケーションが取れなかった時代ならいざ知らず、今はインターネットさえあれば全て事足りる。
なので、みなさんにもオススメしたい。テレビのない生活、いかがでしょう。
きっと、あっけない程すんなりと移行できるに違いない。
これぞ成熟社会におけるひとつ上のフェーズだと、自己満足することしきりなのである。
Posted by 井田陽平 at 16:00│Comments(0)