2024年08月07日
流れを変えるプレー

いよいよ夏の甲子園が開幕した。
高校野球と言えば、やっぱり地元のチームを応援する人が多いのだろう。
私はと言えば、そうしていたのは中学生まで。
高校生になって以降は、そんな気はまったく起こらなくなった。
オリンピックなら競技を問わず、もちろんニッポンを応援するのだけれど。
では、どんなチームに肩入れするのかと言うと、母校だ。
私はサッカーが大好きだが、100%肩入れして応援するサッカーチームは2つしかない。
千葉県立八千代高校サッカー部と、日本代表。
高校ほどは思い入れがないものの、大学の駅伝とかラグビーとかはやっぱり、母校の早稲田を応援する。
それ以外は、どちらかを応援するというより、面白い試合が見られれば満足だ。
他のスポーツ、然り。
ただ、例外がある。奄美のチームを応援するのは、無条件だ。
こんなこと言ったら今住んでいる奈良の人に怒られるかも知れないが、奈良県代表と大島高校が甲子園で対戦したら、断然、大高に100%肩入れして応援する。
そんな大高が夏の甲子園にあと1歩まで迫った、現ソフトバンクの大野君がいた年の鹿児島県予選、ネットで観て奈良から家族で応援していた。
準決勝だったか準々決勝だったか、特に印象に残っているシーンがある。
確か8回、得点ビハインドでの攻撃中、バッターが外野フライに倒れた後だった。
3塁コーチャーズボックスにいた大高の選手が、突然コールドスプレーを持って、相手レフトの選手に駆け寄っていった。
実況のアナウンサーもにわかには状況が掴めずにいたが、レフトの選手はうずくまっている。
足がつったらしいのだ。
いやいやいや、3塁コーチャーが初めにそれに気づいて、コールドスプレーを持って、しかも負けている敵選手のところへ、真っ先に駆けつけるって、なかなか出来ないですよ。
私だったら気づいても、ざまあみろって思ってるだけですよ、たぶん。
負けてる相手だから悔しいし。しかも大詰め8回にアウトを取られた後。なかなか出来ないですよ。
私には、このプレーが試合の流れを変えたように見えた。
このあと大高は逆転し、見事に勝利を手に入れたのだ。
大高生ならではのファインプレー。なかなか真似できないファインプレー。
さてこの夏は、これに並ぶファインプレーが見られるだろうか。
試合も価値観もひっくり返してくれるような、とびきりのファインプレーが。
Posted by 井田陽平 at 21:40│Comments(2)
この記事へのコメント
真に流れを変えるプレーとはこのことだ!勝負の中での思いやりの気持ちが結果的に流れを引き込むことのなったんだろうなと思いました^‐^(笑)
Posted by あさぼうた
at 2024年08月14日 21:16

コメント2なかなか見られないでしょうなあ( ^ω^)・・・ こんなプレーは。
品格があるナイスなプレイ
品格があるナイスなプレイ
Posted by あさぼうた
at 2024年08月14日 21:18
