2024年08月06日
ここまで出来たら教えてね

うちには今年、2人の受験生がいる。
受験生ではあるけれども、2人とも塾には行っていない。
長女は「うちで教わる方がいいから必要ない」と言って行かないし、長男はそもそも性分に合わないと思うから勧めていないし、本人もその気はないだろう。
結果、受験の天王山たるこの夏休み、家での時間、父はもっぱら夏期講習の講師を務めている。
子どもにこうやって個別に勉強を教えているときに、よく行きあたるのが、表題の「ここまで出来たら教えてね」問題だ。
問題集やプリントで、この問題まで解けたら教えてとか、このページまで終わったら丸付けねとか指示することはよくあるのだが、なぜかこれを守ってくれない子がいる。
ふと気が付くと、何題も何ページも先を進めていたりする。
ここまでだからねって、印をつけたり書き込んだり付箋を貼っておいたりしても、お構いなしだ。
こっちは、範囲を区切って理解度を確かめ、修正すべきところは修正し、新たに説明を加えるところは加えて進めていきたいのに、とっても困る。
そういう子たちの頭の中は、「目の前のこの課題をとにかく早く終わらせてしまいたい」ということなのだ。
経験上、ほとんどの子は、そう思っていると言っていい。
だから、時間を細切れにして都度都度修正される面倒を被るよりも、バーッと一気に終わらせてしまいたがる。
そうすると、どうなるか。
終わったあと一気に大量の丸付けをして、間違えた問題をズラーッと解説していくことになる。
こっちはそれも大変なのだが、肝心の本人はどうかというと、とにかく問題を解き終えた達成感で、半分以上気が抜けている。
解説が頭に入っていない。
さらに、理解度を確かめるために、新たに問題を用意しなければならなくなる。
都度都度修正していれば、最小限の労力で済んだものを。
ほんと、効率が悪い。
っていう話をうちの子たちにはして、そうはならないでおくれと言ってある。
お互い限りある時間と、入試というタイムリミットがある中での戦いだ。
あと半年かそこら、へのつっぱりはいらんですよ。
Posted by 井田陽平 at 15:17│Comments(0)