2024年07月26日
ブルジョアな習い事

奄美から奈良へ移住したのは、長女が中学に上がるタイミングだった。
奄美で桜と言えば緋寒桜だが、奈良はもちろんソメイヨシノ。
桜の花びらがひらひら舞う中での、絵に描いたような晴れやかな入学式。
この咲き誇り舞うソメイヨシノの美しさは、雪と並んで、奄美の子たちに見せてあげたいものの筆頭に来る事象だ。
密かに興味を持っていたのは、場所も人間関係も全く新しいこの環境で、娘が何の部活を選ぶかだ。
小学生までの習い事は、保育園から続けている新体操と、週に1回のティダスポーツの体操。
ほぼ毎日、学校と三儀山を往復して過ごしてきた。
なのでまあたぶん、運動系の部活には入るんだろうなー、と思っていた娘が選んだのは、吹奏楽部。
新しい友だちや、体験入部してみての感じなど、きっといろいろあったのだろう。
中3になった今になってみれば、彼女に最も合う部活だったと思うけれど、当初は少し意外な選択に思えた。
ただ、新体操か体操は続けたかったらしく、近隣の習い事を探したのだが、ピンとくるところが見つからない。
で、最終的に行き着いたのが、なんとクラシックバレエ。
これまた予想だにしなかった展開が待っていたのであった。
今年は受験生で、この夏から少し週の回数を減らすようだが、ここまで週5回。
クラシックバレエを始めるには決して早くない学年からのスタートだったにもかかわらず、よく頑張っている。
大きな発表会でもソロパートを躍らせてもらったし、本人も踊るのは好きみたいだし、習わせてよかったと思っている。
でも、改めて客観的に考えると、楽器とクラシックバレエって、どこぞのブルジョア階級だよって習い事だ。
まあ、そんなことはどうでも良いのだけれど。
そんな娘も、来年は高校生。泣いても笑っても、だ。
合わせて長男も中学に上がるので、この二人が部活なり習い事なり、どんな選択をするのか今から楽しみだ。
その前に、おおきな心配事が待ち構えてはいるのだけれど。
Posted by 井田陽平 at 21:08│Comments(0)